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コレクティブル雑貨キーワード   
KEY WORDS OF COLLECTIBLES
ファイヤーキング   FIRE-KING
オールドパイレックス   OLD PYREX
グラスベイク  GLASBAKE
フェデラル   FEDERAL GLASS CO.
ターモクリサ  TERMOCRISA
ミルクガラス  MILK GLASS
ディプレッションガラス   
DIPRESSION GLASS

商品コンディションの目安
ここアメリカでは一般的に、100年以上前のものは "Antique" (アンティーク)、50年〜100年前くらいまでのものは "HeirLoom" (エアルーム)、過去50年以内に製造されたもので収集価値のあるアイテムは "Collectibles" (コレクティブル)と呼はれているようです。また、過去100年以内につくられたものを総称して"Vintage" (ヴィンテージ)とカテゴライズしているコレクターさん達もいるようです。

Collectibles (収集出来るモノ) というくらいですから、世界中にさまざまなコレクタ−さん達がいて、世界中でこういった雑貨たちが日々売買されています。アンティークよりも断然お手ごろなお値段で古き良き時代を身近に感じられるコレクティブル雑貨は、コレクタ−さん達に愛され、その人気・稀少価値・価格は年々更に上がって来ています。



 ファイヤーキング / FIRE-KING

1937年にアメリカ、オハイオ州ランカスターで Hocking Glass Company と Anchor Cap Co. が合併して "Anchor Hocking Glass Co." となりました。この合併後、割れにくく熱に強い新しい耐熱ガラスの生産が始まりました。Fire-King シリーズは、この Anchor Hocking 社で耐熱ガラスを使った大衆向けに普段使いの食器として1942〜1976年までの24年間生産され、Jade-ite / Turquoise-Blue / Azur-ite / AnchorWhite / Ivory / Rose-iteなど、色とりどりの食器が創られました。製造が中止された現在は、コレクターズ・アイテムとして世界中のコレクタ−さん達に愛され、Fire-Kingの価格・稀少価値も人気と共に更に上がって来ています。

Fire-Kingは、その優れた機能性とデザインによって多くの人に愛され、一般家庭はもとよりその頑丈さゆえに、レストランやカフェなどでも大活躍し、1976年に生産が終了するまでとても多くのシリーズが製造されました。 Fire-King のガラス食器はとてもシンプルなデザインですが、その代名詞ともなっている翡翠色の「ジェダイ」シリーズや、企業広告がプリントされたアドマグと呼ばれる膨大な種類のマグカップなど、シリーズやバリエーションがとても豊富で、とても人気のある食器ブランドです。

Fire-Kingは、見た目では同じサイズ・同じシリーズに見えるアイテムも多くありますが、年代を知りたい時などは各アイテムの底面に印されている刻印をご覧になって下さい。刻印の種類が年代によって異なるため、そのアイテムの製造年代を断定するコトが出来、これがさらにコレクター魂をくすぐる要素となっています。Fire-Kingの代表的な刻印とその年代を下にご紹介していますので、ご購入の際の参考にしてください。お手持ちのFire-Kingの刻印をチェックして、その時代時代に思いを馳せてみるのも楽しいですよ。



刻印 年代
FIRE KING 1942〜1945
OVEN
Fire-King
GLASS
1940s 中期
OVEN
Fire-King
WARE
1940s 中期〜後半
OVEN
Fire-King
WARE
MADE IN U.S.A.
1951〜1960s
ANCHOR HOCKING
OVEN
Fire-King
WARE
MADE IN U.S.A.
1960s 後半/1960s
ANCHOR HOCKING
OVEN
Fire-King
DINNERWARE
MADE IN U.S.A.
1960s 後半〜1970s 初期
ANCHOR HOCKING
OVEN
Fire-King
OVEN-PROOF
MADE IN U.S.A.
1970s 中期〜後半
ANCHOR HOCKING
OVEN
Fire-King
Suburbia
OVEN-PROOF
MADE IN U.S.A.
1970s 後半


 オールドパイレックス / OLD PYREX







数あるコレクティブル食器のシリーズのなかで、Fire-Kingと人気を二分しているのが、OLD PYREXです。Fire-Kingが牧歌的なら、PYREXは都会的な印象と位置づけるコレクターさん達が多いようです。

PYREX(パイレックス)とは、1851年に創業したしたアメリカの大手ガラスメーカー、CORNING(コーニング)社で開発された耐熱ガラスの商品名。PYREXというブランドが最初に登場したのが1915年。PYREXの歴史はファイヤーキングよりも断然古く、世界の耐熱ガラスの元祖なのです。当初、実験用ガラスやキッチンウェアーを製造しており、現在でもコーニング社ではパイレックスの商品名でメジャーカップやオーブン対応のプレートなどを販売しています。

PYREXの名前の由来には2通りの説があります。ひとつは、パイ焼き用のオ−ブン皿を発売するにあたり、「おいしいパイ」を意味するPie−Rightの発音が少し変わってPYREXとなったという説、もうひとつは、ギリシャ語で"FIRE"を意味する"PYRO"とラテン語で"KING"を意味する"REX"が合わさってPYREXとなった、という説です。そうです。お気付きになった方もいるかと思いますが、Fire-Kingが最初に登場したのは1942年ですから、Anchor Hocking社はPYREXを意識して"Fire-King"というネーミングを考えついたのかも知れない、という説もありますが、その真相は定かではありません。

現在もPYREXは、ガラスウェア製造の大企業、CORNING社 (1868年にニューヨークで創業) で生産が続けられていますが、RMS で扱っているPYREXの殆どは1970年代初期くらいまでに作られ、現在は生産されていないシリーズ、俗にOLD PYREXと分類されるものです。

OLD PYREXのパターンは、非常に多く、アメリカ以外でもカナダ、イギリス製のものもあります。それぞれ必ず底に製造された国名が明記されています。でも、製造年の特定は非常に難しいのが現実です。 カタログに出ているものは年代が特定できますが、そのほとんどがカタログに掲載されておらず年代が特定できないものが多くありますが、ほとんどのパターンが1950年代後半〜1960年代中頃に製造されたものです。



 グラスベイク / GLASBAKE

「グラスベイク」とは、1917年に米国マッキー社が製造した耐熱ガラスのブランド名。グラスベイクブランドはそのあと1961年にジャネット社へ移行となるのですが、1983年に閉鎖されます。他のミルクガラスメーカーの製品に比べて透明感があるのが特徴だそうです。





 フェデラル / FEDERAL GLASS COMPANY







Federal Glass Company (フェデラルガラス社) はFire-KingのAnchor Hocking社や、PYREXのCORNING社と並ぶ古いガラス食器のメーカーで、1900年にピーティー兄弟によりオハイオ州コロンバスで創業されました。1914年くらいまではフリントガラスと呼ばれる透明なガラスのみで食器やボトル、ソルト&ペッパーシェイカーなどを製造していたようです。この頃のFederal Glass Companyには、独自の鋳型制作デパートメントが既にあったのですが、この頃生産されたFederal Glass製品の75%が'U.S. Glass"やその他いくつかの別会社の型を利用してつくられていたそうです。

1920年代になると、現在多くのコレクターさん達の間で絶大なる人気を誇る、 "Colonial Fluted" (1929-33), "Raindrops" (1929-33), "Parrot" (1931-32), "Lovebirds" (1931-36), "Patrician" (1933-37), "Normandie" (1933-40); "Mayfair" (1934) や"Diana" (1937-41) などのパターンを含むディプレッションガラスのテーブルウェアフルセットを数多く生産し始めます。これらのディプレッションガラスアイテムの多くは底面に"An "F" in a shield" (盾の中の"F"の文字)と呼ばれる、盾のような形の中に大文字の"F"が刻まれている刻印が押してあります。

1940〜50年代になると、色付きのプレストガラスの生産が進みます。この頃に、 "Heritage" (1940-55) や "Star" (1950s)、"Park Avenue" (1941〜1970s) などと呼ばれるパターンがつくられました。1950年代後半から1960年代にかけて、"Heat Proof Sets"と呼ばれる耐熱ガラスのテーブルウェアセットや"Golden Glory"と呼ばれるミルクガラスにゴールドの葉のパターンがプリントされたシリーズが発表されました。この"Golden Glory"パターンは初め、1959〜66年にかけて生産され、いったん製造が中止されましたが、1978年にもう一度生産が開始されています。

その後、Federal Glass Companyは大手のパッケージング・ペーパーの会社に買収され、1979年にその歴史を閉じました。



 ターモクリサ / TERMOCRISA

アンカーホッキング社が終焉時代に存在したメキシコの耐熱性ミルクガラスメーカー。マグなどの大きさや形はファイヤーキングとほぼ一緒なので「メキシコのファイヤーキング」と呼ばれ、ファイヤーキングコレクターにも大人気のアイテムとなっています。





 ミルクガラス / MILK GLASS

ミルクガラスとは、ミルクを薄めたような色(いわゆる乳白色)の耐熱ガラスのこと。 実際には乳白色だけでなくさまざまな色があります。 代表的なものには、アメリカのアンカーホッキング社製の「ファイャーキング」シリーズがあります。





 ディプレッションガラス / DIPRESSION GLASS







デプレッションガラスとは、19世紀中ごろにアメリカでプレスガラスの新技法が開発された後、1920年代後半〜1390年代の大恐慌時代に世の中を明るくするために機械生産された色つきのガラス製品を指します。安価に大量生産されたものの、その美しいデザインと薄く色づいたガラスで人気を呼びました。ミッドセンチュリーのデザインよりも華奢でなつくりのものが多いことが特徴です。多くは、1セット2ドル弱くらいの価格で売られていたようで、当時は小麦粉や紅茶、油などを買うと付いてくる景品としても人気だったということです。しかし、恐慌時代が終わると、ディプレッションガラスはアメリカの家庭に困難な時勢を思い出させる物として、多くがしまい込まれたり、大量に処分され、現存数が大幅に減少してしまいました。

ディプレッションガラスは、特定の会社、シリーズに限定されるわけではなく、ここで全てを紹介するのは到底無理なほど本当に様々なパターンがあります。ピンクやグリーン・琥珀色・ブルーなど、様々な色があり、デザインによって、「カメオ」、「チェリーブロッサム」、「プリンセス」、「ドッグウッド」、「アメリカン・スウィートハート」など可愛らしい名前が付けられています。コレクターさんも多く、アメリカの本屋さんには専門書が山ほどあります。当時はファイヤーキングを生産したアンカーホッキング社もディプレッションガラスを作っていたようです。



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