Federal Glass
Company (フェデラルガラス社) はFire-KingのAnchor Hocking社や、PYREXのCORNING社と並ぶ古いガラス食器のメーカーで、1900年にピーティー兄弟によりオハイオ州コロンバスで創業されました。1914年くらいまではフリントガラスと呼ばれる透明なガラスのみで食器やボトル、ソルト&ペッパーシェイカーなどを製造していたようです。この頃のFederal
Glass Companyには、独自の鋳型制作デパートメントが既にあったのですが、この頃生産されたFederal
Glass製品の75%が'U.S. Glass"やその他いくつかの別会社の型を利用してつくられていたそうです。
1920年代になると、現在多くのコレクターさん達の間で絶大なる人気を誇る、 "Colonial
Fluted" (1929-33), "Raindrops" (1929-33),
"Parrot" (1931-32), "Lovebirds" (1931-36),
"Patrician" (1933-37), "Normandie"
(1933-40); "Mayfair" (1934) や"Diana"
(1937-41) などのパターンを含むディプレッションガラスのテーブルウェアフルセットを数多く生産し始めます。これらのディプレッションガラスアイテムの多くは底面に"An
"F" in a shield" (盾の中の"F"の文字)と呼ばれる、盾のような形の中に大文字の"F"が刻まれている刻印が押してあります。
1940〜50年代になると、色付きのプレストガラスの生産が進みます。この頃に、 "Heritage"
(1940-55) や "Star" (1950s)、"Park Avenue"
(1941〜1970s) などと呼ばれるパターンがつくられました。1950年代後半から1960年代にかけて、"Heat
Proof Sets"と呼ばれる耐熱ガラスのテーブルウェアセットや"Golden Glory"と呼ばれるミルクガラスにゴールドの葉のパターンがプリントされたシリーズが発表されました。この"Golden
Glory"パターンは初め、1959〜66年にかけて生産され、いったん製造が中止されましたが、1978年にもう一度生産が開始されています。
その後、Federal Glass Companyは大手のパッケージング・ペーパーの会社に買収され、1979年にその歴史を閉じました。 |